2024年5月9日 事例紹介 NG素材接触防止事例 作業環境の配慮

 NG素材接触防止事例 作業環境の配慮

お客様のご要望に応じて、適した作業環境や条件を設け安心安全なモノづくりを提供しております。

作業スペースの確保・分離

 ステンレスを扱う際に、鉄系の金属と接触しないように注意するのと同様に製作する品物によっては、特定の金属との接触や混入を嫌う場合がございます。
事前にお客様よりご要望があった際には、要求レベルに応じた作業環境の確保を行っております。弊社には、ステンレス・アルミ専用の製缶工場が備えてございます。
ステンレスやアルミなどの非鉄金属の溶接に関しては専用建屋内での作業を基本としています。ですが、建屋そのものとクレーン容量が小さいため、やむを得ず鉄を扱う大型製缶建屋での製作が必要になる場合がございます。基本的には完成後の洗浄や酸洗いなどでの対応にはなりますが、原子力製品など管理の厳しい品物については事前に作業場の確保をしております。
当該スペースについては、事前の清掃作業、衝立での仕切りを行い関係者以外立ち入り禁止とします。またその近辺でのグラインダー作業やエアー清掃などで粉じんが舞ってしまわぬよう周辺作業者への教育を行います。

今回の事例

今回の事例では、製作する製品の素材はSSです。
SS400と一般的な素材のため、隔離が必要なの?と思いますが、お客様の製作要領では「タングステン」との接触、混入が厳禁といった条件がありました。
溶接に関わる方であればタングステンと聞けば何か想像着くかと思われますが、TIG溶接で使用する電極棒です。
主に薄板の溶接や配管などに用います。
そのため、周囲でのTIG溶接の使用禁止、タングステンの切削(先端の研磨)の禁止、TIG溶接品の仕上げ作業禁止をルールとし、周知致しました。
また飛散した粉じんの接触を極力避けるために全周囲いを行い、条件に合った作業環境を作ります。

お客様に寄り添ったモノづくり

今回ご紹介しました事例のみならず、ショウエイではお客様のご要望やご要求に合わせたモノづくりが可能です。
作業環境だけでなく、製作方法や加工方法などでお困りの溶接品や加工品がございましたらお気軽にお問い合わせください。

株式会社ショウエイは、「新しいこと」「初めて」に強いものづくりで、新たなお客様とのつながりを創っている企業です。

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